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日本全国・移動運用記

第133回 秋田県北部移動

JO2ASQ 清水祐樹

2026年10月1日掲載

前号で紹介した岩手県移動と連続した日程で、秋田県の北部に移動しました。移動の計画については前号をご覧ください。図1に移動ルートを再掲します。


図1 移動ルート(前号の再掲)

8月10日(3日目) 天気は良好、しかし伝搬のコンディションが上がらず

秋田県に入り、横手市市街地にある公園の駐車場で運用しました(写真1)。この付近ではクマ出没の看板も時々見かけるため、市街地で民家が近い所や、クマの出没情報が過去に全く無い場所を選定して運用するようにしました。早朝5時過ぎから運用を開始して、Eスポの気配は無くハイバンドは空振りでしたが、7MHz帯と10MHz帯は安定していました。


写真1 横手市での運用の様子

仙北郡美郷町は、グラウンドの駐車場で運用しました。前日までの雨模様からは変わって、日中は日差しが強く、気温も上がりました。ここでもEスポの気配はありませんでした。

大仙市の公園の駐車場に移動してからも、Eスポの気配が無く、長時間のパイルアップもありませんでした。仙北市は、2年前にも利用した運動公園で運用しました。イオノグラムを見ると電離層が非常に弱く、まるで真冬の電離層を見ているようでした。CQを出してもあまりに呼ばれないため、16時台に3.5MHz帯で運用すると、2エリアと交信できました。12月頃は日没が早いため、この時間帯に3.5MHz帯で交信できることは珍しくありません。しかし、8月の16時台は、まだ十分明るい時間です。それなのに、伝搬状態はまるで冬のようになっていました。

8月11日(4日目) 珍しいスクエアのPM99とPN90で運用

陸地がわずかしか無い、珍しいグリッドロケータのスクエア、PM99とPN90で運用するため、南側のPM99には午前に、北側のPN90には午後に行くように計画を立てました。

秋田市は、海岸の公園で移動しました。朝早い時間帯で、HF帯のハイバンドの伝搬はありませんでした。PM99の潟上(かたがみ)市は、2年前と同じ場所で運用しました。この日は台風接近の影響で風が強まり、アンテナが揺れてSWRも不安定でした。この日も、Eスポの気配はありませんでしたが、電離層が完全に消えてしまう時間帯は無かったため、7MHz帯だけは一日を通して使える状態でした。

PN90の南秋田郡大潟村では、芝生がある駐車場に移動して運用しました。ここでも、7MHz帯だけが安定していました。同じくPN90の男鹿市の海岸に移動すると、強風により砂浜から砂が飛んできました(写真2)。夕方になってもハイバンドのオープンは無く、使える周波数帯を選んで、最低限の対応はできました。


写真2 男鹿市での運用の様子

8月12日(5日目) Eスポが好調、50MHz帯でもQSO

能代市では、スポーツ施設がある広い駐車場で運用しました(写真3)。FO-29の時間に合わせて、午前5時にスタンバイしました。その後、1.9MHz帯に出てみると、早朝であれば近距離の局が聞こえるはずなのに、全く聞こえず、前日までとは電離層の状態が違うと感じました。しかし、午前7時台まではEスポの気配が無く、早めに切り上げて次の場所へ移動しました。

山本郡八峰町に移動した後、7MHz帯から運用を開始して順番にQSYすると、Eスポが発生してどのバンドもパイルアップになりました。この状態が4時間以上続いて、50MHz帯でもQSOができ、この場所では全バンド合わせて500QSOを超えました。

藤里町は山に囲まれた場所での運用になりました。午後からはEスポの気配は無かったものの、ここ数日の平均以上と思われる伝搬のコンディションでした。

北秋田郡上小阿仁村は、2年前と同じ場所で運用しました。日没の時刻が近づき、10MHz帯は比較的早い時間からスキップしたものの、7MHz帯は強力で、早朝には聞こえなかった1.9MHz帯も強力に入感していました。


写真3 能代市での運用の様子

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