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日本全国・移動運用記

第24回 大分県移動

JO2ASQ 清水祐樹

夏休みの移動運用は、大分県をメインの目的地にしました。温泉などの観光地で有名な県であり、美しい風景が観光案内で紹介されていることもあります。そのような地形で、電波はどのように飛ぶのか、事前に調べているうちに期待が高まりました。

大分県はどんなところ?

アマチュア無線で移動運用する場合の、大分県の特徴をいくつか考えてみました。最大の特徴は市の数が14もあり、人口規模に比較して多いことです。交信した市の数を集計するJCCアワード、またはそれに類するアワードでは、市での移動運用は郡・町村・区よりも多くの需要があります。市町村合併でそれぞれの市域が広大になっているため、同じ市内のどこで運用しても良いとする移動運用であれば、運用場所に困ることはあまり無さそうです。

伝搬的には、山が多く、東側が開けている場所が多そうです。今回の移動運用では実施しませんでしたが、V/UHFで3エリア以東を狙ってみるのも面白そうです。宿泊施設は大都市や有名観光地に限らなくても、至る所に見受けられる印象があります。ただし、今回の移動運用はお盆休みである都合上、宿泊の予約が満員になっている地域もあり、ようやく確保した大都市のビジネスホテルも、外国人観光客でごった返す状況でした。

市を順番に移動

東九州自動車道を利用して北九州から大分県に入り、まずは最初に通過する中津市で運用しました。当初は海岸での運用を考えていたところ、思ったよりも平地が広く、内陸部でもロケ的には十分な場所が確保できました。続く宇佐市も同様に、内陸で周囲に建物や山が無い場所で運用しました。

杵築市、速見郡日出町は広い場所があまり見当たらず、海岸で運用しました。杵築市は広々とした公園の駐車場で、周囲の通行人などが気になることは無く快適に運用できました(写真1)。速見郡日出町は、町内を20分ほど走り回って海岸の空き地を見つけました。ここは釣り客でにぎわっており、適度に人の気配があり安心して運用出来ました(写真2)。


写真1 杵築市での運用の様子


写真2 速見郡日出町での運用の様子

同様に、臼杵市も釣り客でにぎわう海岸で運用しました。この市は平地が少なく、市街地が山に囲まれていて運用場所が見当たらなかったので、国内の広い範囲に電波が飛ぶよう東側が開けた場所を探した結果、海岸の東の端にたどり着きました。山間部にあたる場所、例えば由布市でも、手頃な公園があり運用場所はすぐに見つけることができました(写真3)。


写真3 由布市での運用の様子

運用場所の確保に最も苦労したのは別府市でした。観光地はどこも大混雑で道路は渋滞し、ロケの良い駐車場を見つけることも難しかったため、市街地の駐車場を拝借して少しだけ運用しました。

大分県移動の最終日は豊後大野市、竹田市を経由して熊本方面に移動し、その途中でも運用をしました。結果的に、3日間の滞在期間で、内陸部にある日田市、最南端の佐伯市を除く12市で運用できました。公園や海岸などで適地を見つけることができ、また飲食店等も各地で充実していたので、快適な移動運用でした。

電波伝搬は好調

電波伝搬の最近数年の傾向では、8月にEスポ(スポラディックE層)が発生することは少なく、国内向けの伝搬は、昼間は7~14MHzが主体で、それより高い周波数では伝搬が期待できないことが通例でした。

今年は8月になってからもEスポが好調で、今回の移動運用でも、昼間は7~50MHzの全バンドで国内が聞こえる時間帯が数多くありました。特に、24MHz、28MHzはEスポが発生した時にしか国内交信の機会が無く、移動運用する局も少ないため、いったんEスポが発生すると激しいパイルアップになりました。50MHzも好調で、長さ1.5mの無指向性アンテナにもかかわらず、Eスポが発生した時には2エリア以東からのパイルアップで、短時間で数10局と交信できることが複数回ありました。また、海外のJCCハンターと思われる局とも多数の交信ができました。

夏の移動運用時の対策

暑い時の移動運用では、暑さ対策と、虫刺され対策が必要です。最高気温が35℃近くになると、車内で座っているだけでも汗だくになります。そのため運用中は、エアコンを使わずに窓を開けたままにすることが多く、虫刺されに悩まされます。そこで、対策用に次のようなグッズを活用しました。

・モバイルバッテリーと扇風機
エンジンを起動させてカーエアコンを使用することは、混雑している場所では難しい場合もあります。また、エンジンを起動させると、騒音や電気的ノイズが発生し、受信に影響します。カーエアコンを使用しない場合は、首元や顔に風を当て続け、暑さによる不快感を軽減するようにしました。ワイヤレスで自由に移動できる、モバイルバッテリーとUSB電源式扇風機を使用しています(写真4)。


写真4 夏の移動運用時に使用している、扇風機とモバイルバッテリーのセット

また、運用中に直射日光が当たりにくい方向に向けて車を駐車することや、車の窓に日よけを取り付けることも効果があります。

・蚊取り線香
運用中は蚊取り線香を常用しています。必要な長さに折って使えば、時間が経つと自然に消火する点が便利です。高温の車内にライターを放置することは危険と考え、点火にはマッチを使用し、不燃性の缶に入れて保管しています。以前は液体加熱式の電子蚊取り器を使っていました。しかし、フロントガラス内側への汚れの付着が気になり、火を付けるタイプの蚊取り線香に変更したところ、汚れは少なくなりました。

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