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日本全国・移動運用記

第130回 大型連休の北海道移動(後編)

JO2ASQ 清水祐樹

2026年7月1日掲載

(前号からの続き)

5月4日(6日目) 朝からずっと激しい雨、夜には雪に

上川郡(上川)上川町の市街地で運用を開始しました。朝から激しい雨が断続的に降り続いて視界が悪く、運用場所の検討には時間を要しました。

雨のため、車外でアンテナを設営する時間が短くて済む釣竿アンテナを使用しました。雨といっても冷え込みが厳しく、衣類が全く乾かないので、体が芯から冷えるような感じがしました。伝搬のコンディションはEスポが無い時の普通といった感じで、7~14MHz帯の各バンドが中心になりました。

上川郡(上川)愛別町は、公園の駐車場などでは水没している可能性があると考え、堤防上の空きスペースで運用しました(写真1)。風雨が強くなり、アンテナの設置も、サテライトのアンテナの調整もかなり苦労しました。数秒でも車の外に出るとタオルで全身を拭かなければならず、風向きによっては雨が車内に浸入するため、運用の中断が長くなりました。深川市でも激しい雨で、昼間は10~18MHz帯が比較的安定していました。

空知郡(空知)北竜町でも雨が激しくなりましたが、風は弱まりました。夕方になって7MHz帯もそれなりに良くなり、10MHz帯では大パイルになりました。続いて沼田町に移動すると、10MHz帯のパイルアップが止まらなくなり、その後のQSY UPをするも勢いが止まらず、日没後にEスポが発生しました。ただし、50MHz帯は交信できませんでした。

20時頃から雪が降り始め、全身が濡れた状態での長時間運用で体が冷え切ってしまったので、体調を考慮して区切りの良い時間で終了しました。出発前には名古屋の最高気温25℃の環境で体が慣れていたため、この寒さは非常に厳しく感じました。


写真1 上川郡(上川)愛別町での運用の様子

5月5日(7日目) 天気は回復、しかしEスポの発生は無し

翌朝には、車に付着した水滴が凍っており、フロントガラスなどの氷を落としてから出発しました。滝川市では、10MHz帯は大きなパイルアップとなる一方、14MHz帯は近距離がスキップ気味で、なかなか伝搬のコンディションが上がりませんでした。

赤平市(写真2)でもQSO数はあまり伸びず、安定していたのは10MHz帯のみでした。

歌志内市では、市街地の公園で運用しました。午後になると風が強まり、さまざまな物が飛ばされて地面を転がるほどでした。ハイバンドがまったく開けず、運用できる範囲だけで終了。打つ手が無い状況でした。

芦別市では、前日のような夕方のEスポは発生せず、ハイバンドは全滅状態でした。ローバンドでは3.5MHz帯はまずまずだったものの、1.9MHz帯はあまり強くなく、それでも3エリアまでは飛びました。結局、伝搬のコンディションが回復しないまま1日が終わりました。


写真2 赤平市での運用の様子

5月6日(8日目) 需要が多い富良野市周辺で運用

CWで需要が多い富良野市で運用を開始しました。市街地は運用に適した場所が少なく、住宅地の中にある公園で運用しました。この日は朝から電離層の状態が良く、7MHz帯では1時間にわたるパイルアップとなりました。コンディションが悪い日は10分ほどで終わることもあるため、かなり好調でした。その後も10MHz帯、14MHz帯で長時間のパイルアップが続きました。

空知郡(上川)中富良野町では、7~18MHz帯はかなり盛況でしたが、21MHz帯以上はほとんど聞こえませんでした。南富良野町では、各バンドとも長時間のパイルアップとなり、15時過ぎからは弱いEスポが発生して、21MHz帯と24MHz帯で1エリアが散発的に聞こえるようになりました。ただし28MHz帯の伸びは今ひとつでした。Eスポ全開という状況ではありませんでしたが、それなりに楽しめるコンディションでした。

勇払郡(上川)占冠村では、17時30分に7MHz帯から運用を開始すると、すぐに大きなパイルアップになりました(写真3)。イオノグラムを見ると国分寺が赤くなっていたため、28MHz帯や50MHz帯から始めた方が面白かったかもしれません。しかし、そのEスポも17時50分頃には消滅してしまいました。日没後はさすがに21MHz帯以上が厳しくなったものの、パイルアップは順調に続きました。最終的には21時まで運用を延長しました。


写真3 勇払郡(上川)占冠村での運用の様子

5月7日(9日目) 夕張市から札幌市中央区の市街地へ移動

夕張市で運用を開始しました。日の出時刻が早いため、朝6時には1.9MHz帯での交信がほぼ成立しない状況でした。一方、7MHz帯は朝から好調で長時間のパイルアップが続きました。伝搬のコンディションはそれ以上には上向かず、10MHz帯も近距離スキップが目立ち、あまり良い状態ではありませんでした。

千歳市では、ハイバンドのコンディション上昇を期待していましたが、電離層の状態は早朝よりさらに低下していました(写真4)。7MHz帯はほとんど聞こえず、10MHz帯は近距離スキップ、14MHz帯は西日本中心、18MHz帯以上はほぼ全滅でした。恵庭市では、10MHz帯は1巡目こそ何とか交信できたものの、2巡目にはさらに悪化してほぼ全滅状態となりました。

札幌市中央区は都心部に近く、運用場所の確保が困難ですが、何とか運用できる場所を見つけました。ただし、隣は民家があり、騒音を出さないように運用しました。ところが、衛星のRS-44ではダウンリンクがノイズに埋もれ、自局の信号(ループ)がほとんど確認できない状態でした。

夕方になると14MHz帯のコンディションが改善し、札幌市とその周辺の局が50MHz帯まで全バンドを追いかけてくださいました。しかし、ローバンドは最後まで厳しく、1.9MHz帯はわずか2QSOに終わりました。


写真4 千歳市での運用の様子

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