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日本全国・移動運用記

第130回 大型連休の北海道移動(後編)

JO2ASQ 清水祐樹

2026年7月1日掲載

5月8日(10日目) 札幌市の東部で移動、夜には雨

札幌市清田区で運用を開始しました。曇天のため朝の冷え込みは弱まりました。いつものように1.9MHz帯から運用を開始し、ハイバンドのオープンを待ちましたが、Eスポの気配は全くありませんでした。さらに10MHz帯の近距離伝搬も開かず、QSO数はなかなか伸びませんでした。

豊平区でもハイバンドは全く振るわず、2024年に頻発したデリンジャー現象での電離層消滅ほどではないものの、交信にはかなり苦労するコンディションでした。

白石区に移動して、午後に入っても伝搬コンディションは一向に上向かず、厳しい状況が続きました。

空知郡(空知)南幌町では、水辺で広い場所を確保できたので、40mのロングワイヤーアンテナを展開しました(写真5)。ハイバンドのスキャッター伝搬も期待していましたが、肝心の電離層反射が見事なまでに不発でした。

夕方から雨が強くなりました。このまま降り続くと機材への影響が心配だったため、19時15分に撤収して札幌市東区に移動し、雨の様子を見ながら運用を延長することにしました。移動中はワイパーを最速にしても前方が見えにくいほどの激しい雨で、サテライト運用も雨の中での運用になりました。


写真5 空知郡(空知)南幌町での運用の様子

5月9日(11日目) 最後は天気が急変し、暴風雨に

大移動の最終日になりました。前夜から降り続いていた雨は、明け方になってようやく止みました。石狩市では運用場所の確保に苦労し、4か所目に立ち寄った公園でようやく運用できる環境が整いました(写真6)。この日も電離層が薄い印象で、7MHz帯のパイルアップも30分ほどで終了してしまいました。そのため10MHz帯が主戦場となりましたが、ハイバンドの電離層反射は全く期待できませんでした。

札幌市手稲区では、イオノグラムを見ると電離層は消えかけており、かなり厳しいコンディションです。しかし、21MHz帯で2エリアが聞こえるなど予測不能な伝搬もあり、最後まで油断できませんでした。

小樽市では、運用時間が1時間ほどしか無かったため、7MHz帯は省略し、10MHz帯からスタートしました。ところが、この頃から風雨が急激に強まりました。ピーク時には台風のような暴風となり、周辺の市町村では暴風警報が発生した所もありました。釣竿アンテナも強風で縮んでしまい、さらには、屋根の上に置いたアルミ板アース付きオートアンテナチューナーが風で飛ばされて落下してしまいました。アルミ板が曲がっただけで大きな破損には至りませんでしたが、あまりにも激しい強風に驚きました。このような状況のため運用時間の延長は行わず、ここで全日程を終了することにしました。フェリーが出港する時間帯には天気は回復しました。


写真6 石狩市での運用の様子

結果

運用日・バンド別のQSO数を表1、QTH・バンド別のQSO数を表2に示します。1日のQSO数の最多は5月6日の1,404QSO、1か所のQSO数の最多は5月2日の津別町の537QSOでした。それ以外の日は本格的なEスポの発生は無く、HF帯ハイバンドのQSO数が少なめでした。


表1 運用日・バンド別のQSO数。1.9~430MHz帯はCW、サテライトはCWとSSB


表2 QTH・バンド別のQSO数

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