日本全国・移動運用記
2026年3月2日掲載
HF帯やサテライトの需要を考慮して、この日は横浜市と川崎市を行き来しました。人口密集地帯で運用場所を見つけることが困難な区もあり、複数の候補地を地図にメモして現地に向かいました。
横浜市鶴見区では、早朝から開いている公園の駐車場を見つけて運用しました(写真4)。明け方は1月とは思えないような暖かさで、そこから次第に風が強くなり体感気温が下がってきました。電波の伝搬状態も、この日は大きく変動しました。10MHz帯では近距離の局が全く聞こえない時間が長く続く一方、急に良くなる時間帯もありました。また、強風の影響で、どの周波数帯でもノイズが多くなりました。
続く川崎市川崎区では、事前にいくつか駐車場の候補を考えていたものの全て満車で、運用場所の選定に手間取りました。HF帯の運用であれば、周囲に多少の山や建物があっても電離層反射で上空に向けて電波が飛べば交信できますが、サテライト通信では、衛星が来る方向に建物が無いことが必須条件で、都市部での運用には苦労しました。
川崎市幸区は、移動運用が難しい区の一つと聞いていました。ここは時間の都合でサテライト通信は行わなかったので、南側に高い建物がある場所で運用しました。幸区での運用中は猛烈な強風で、釣竿アンテナが風で引っ込んでしまうこともありました。ただ、都心部なので砂嵐で車がザラザラになるようなことは無く、その点では助かりました。
横浜市港北区は、見通しがあまり良くない住宅地で運用しました。日没が近づくと7MHz帯で国内の近距離が安定して入感するようになりましたが、全般的には伝搬の状態は悪い感じでした。
最後の川崎市中原区では、夜の1.9MHz帯の伝搬に少し期待していましたが、夜のローバンドもあまり良くない状態で、関東平野の広い範囲と交信できると期待していたものの、実際は東京都との交信も苦労する状態でした。

写真4 横浜市鶴見区での運用の様子
この日は横浜市南区で運用を開始しました。午前7時近くになっても7MHz帯の伝搬が不安定で、その後も伝搬の変化が非常に激しく、F層の臨界周波数(=電離層反射で近距離との交信ができる上限に近い)が14MHzあたりまで届きそうと思ったら、急に7MHz程度まで落ち込むなど、予測が難しい一日でした。
その次は、横浜市港南区の公園の駐車場に移動しました(写真5)。HF帯のハイバンドも、聞こえそうで聞こえない状態が続き、28MHz帯を運用していた時だけ一瞬だけ伝搬状態が良くなった程度でした。
午後の横浜市戸塚区は駐車場付きの公園があまり見つからなかったため、何とか場所を確保しました。午後になっても伝搬の状態は伸びず、最終的には7MHz帯で運用時間を長めに確保して交信数を伸ばす形になりました。

写真5 横浜市港南区での運用の様子
運用日、QTH、バンド別のQSO数を表1に示します。同じQTHで7~50MHz帯の8バンドQSOができた局もみられました。北日本は悪天候で、運用できなかった固定局も多かったと思われ、全体のQSO数は低調でした。V/UHF帯を運用したら、違った結果になったかもしれません。

表1 QSO数。1.9~50MHz帯はCW、サテライトはCW/SSB
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