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今月のハム

JA9CWJ 堅田義晴さん

石川県金沢市からコンテスト、CWをメインにオンエアされているJA9CWJ堅田義晴さん。特に「ARRL International DX Contest」、「WAEDC(Worked All Europe DX Contest)」、「CQ WW DX Contest」には開局以来50年連続で参加しているという。

そんな堅田さんがアマチュア無線をやってみたいと思ったのは中学生の時だった。最初は鉱石ラジオ等の自作に熱中し、その後CB(市民無線)をはじめた。そのうち「自分の電波をもっと遠くへ飛ばしたい」と思うようになり、アマチュア無線の免許を取得することを決意した。

15歳の時(昭和42年)、電話級と電信級、その後、2級、18歳の時には1級を取得した。順調にステップアップする中で、今だから笑って話せるエピソードがあるという。「電波監理局の方が無線設備の検査に来られた時のことですが、運が悪いことに無線機が壊れてしまったんです」。どうしても検査を通したい堅田さんは、ダメ元で検査員にお願いしてみたそうだ。「今から修理するから、近くのうどん屋で待っていてください」。それが功を奏して、修理も無事完了し、検査にも通ったそうだ。

電信級を取得してからは、マイクをしまい込み、CWの世界にのめり込んでいった堅田さん。間もなくCWのDXコンテストに熱中するようになり、ハムライフの中心となっていった。当時のリグはFL-50/FRDX-400。アンテナはダイポール。「開局した頃は、まわりが田んぼだったので、許可されたばかりの1.9MHz帯のフルサイズの逆V型ダイポールも張ることができました。その頃はサイクル20の全盛で、ダイポールでも海外と簡単に交信できました」とのこと。「もっと遠くへ飛ばしたい」という堅田さんの夢はかなったのである。

現在でも、一番力を入れているのが、CWのDXコンテストだ。一番面白いのが「ARRL International DX Contest」。次が「WAEDC(Worked All Euprope DX Contest)」、3番目が「WW DX Contest」とのことだ。「日本国内で普通にQSOしていてもパイルを浴びることはありません。でも、コンテストだとパイルアップを受ける側になる時があるんです」とDXコンテストの魅力を話す。また、「ARRL International DX Contestはオペレーションが下手だとアメリカの局は呼んでくれなくなるんです。そこが刺激的なんです」。さらにWAEDCでのQTCのやりとりも「オペレーションが下手だと、10局分送信している途中で、嫌気がさして相手局がQSYしてしまうこともあります。その緊張感がいいんです」と笑いながら話してくれた。このような刺激と緊張感の中でのオペレーション経験が、堅田さんのCWテクニックをどんどん向上させていった。

CQ WW DX Contestアジア1位が4回という輝かしい実績を誇る堅田さんだが、最近はマルチバンドでは勝てなくなって来たので、もっぱらシングルバンドで勝負するようになってきたという。なおシングルバンドでは、ARRLのコンチネンタルウイナーにも輝いている。

このようにコンテストで実績を残して来たが、一方でアワードやDXCCには全く興味がなかった。しかし、コンテストに参加しているうちに、多くのQSLカードが集まっており、オールCWで「世界1万局よみうりアワード」を石川県で初受賞することができた。また、数えてみるとエンティティ数も300を超えていた。こうなってくるとDXCCでも上を目指したくなる。それ以来、DXペディション局なども積極的に呼ぶようになり、今では北朝鮮(P5)を残すのみというところまで登り詰めた。この状態が20年間続いているという。「目指すはCWでTop of the Honor Roll!」とのことだ。

また、アメリカからのQSLカードも集まりだしたので、最近はCounty Awardにもチャレンジしている。USA-CA カウンティアワードの受賞(9エリアでは最初)とのことだ。全てCWで1250。目標は「USA-CA 全カウンティの完成」だ。

さらに熱を上げているのがDXCCチャレンジアワードだ。1.8MHzから50MHzの10バンドを使って、延べ1000エンティティとのQSOで獲得できる難易度の高いアワードである。堅田さんが今挑戦しているのはDXCCチャレンジ3000だ。現在は2259(取材時)で、そのポイント獲得のために、3.5MHz帯や7MHz帯にも出ているという。

開局しておよそ50年で20万局と交信。現在でも年間10~20のコンテストに参戦し、1万局(年間)近くと交信している。さらにIC-7800を導入後はRTTYにもアクティブになり、すでに300エンティティを超えているという。50年の間、アマチュア無線への情熱を一度も失うことなく、常に高い目標を掲げ、それらに楽しみながらチャレンジし続けて来た堅田さん。その挑戦は、まだまだ続く。


ナガラ電子工業のTA-371(14/21/28MHz)の7エレトライバンダー、18/24MHzのロータリーダイポール。3.5/7MHz短縮型のインバーテッドV、50MHzダイポール

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