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今月のハム

JH1WXH 横井清司さん

東京都中央区にある自宅シャックからHFをメインに運用中の横井清司さん。小学生の頃から電気が好きでオーディオアンプなどを作った。小学校を卒業後は都内の中高一貫校に入学。その頃、無線に興味を持ちアマチュア無線部に入部した。中学1年生の時に電話級アマチュア無線技士の免許を取得。学校クラブからコンテストなどに参加する一方で、川崎市の自宅でも個人局JH1WXHを開局した。

「高校生の時が一番アクティブでしたね」と話すように、高校時代は、明けても暮れても無線漬けだった。上級ライセンスを取得するとリニアアンプを自作。タワーは当時、国内ではまだ珍しかったクランクアップタワーの製造を始めたルソー社から1号機を納入してもらった。この22mH 4段タワーに21MHz 6エレ八木の2段スタックを乗せたところ、抜群に飛んだという。この6エレ八木はクリエート・デザイン社の4エレをベースにエレメントを2本追加して6エレにしたものだった。「アンテナマストをベアリングの位置から7mくらい上に伸ばして、スタック間隔を1/2λ弱とりましたので、強度的に少々危険でしたが、ローカル局が聞こえないDX局とQSOできるのが嬉しかったです」、と横井さんは話す。このアンテナはさすがに半年くらいしか持たなかった。

大学に進学すると、アマチュア無線から、オーディオと自動車に興味が移り、アマチュア無線部には入部せず、アクティビティも自然と下がっていった。1年間の海外留学を経た後、大学を卒業すると横井さんは無線通信機器メーカーに就職した。得意の外国語を活かして、主に海外の検定取得に関する業務などを行ったという。その関係で海外出張が多く、「多いときは1年間で300日くらい出張に出ている事もありました」と横井さんは話す。

海外出張中には現地の局からゲストオペレーターとして運用させてもらったり、長期出張となった場合は、その国でのライセンス取得も試み、これまでに太平洋や中南米を中心に10カントリーくらいで免許を得てオンエアした。ただし、横井さんの運用スタイルは、DXペディションのようにパイルを捌くというものでは無く、海外においても国内から運用するのと同様にラグチュー中心のため、どの国からも数十局程度しかQSOしていない。

その後、横井さんは、無線通信機器メーカーを退職して、通信システム設計の会社を設立した。この会社では、主にODA関係で海外の通信システム構築などを手がけたため、横井さんは引き続き海外出張が多かった。「これまでに合計80カントリー以上に行きました」、と話す。

2015年9月、品川区に6F建ての自宅ビルを建設したが、設計段階から屋上にタワーの基礎を組み込んだ。竣工後はすぐにタワー建柱の準備を始めたが、当初予定していたクランクアップタワーが諸事情で建てられなくなり、その代わりに26mhの自立型のタワーを建て、アンテナエレベーターを設置した。基礎のサイズが合わない問題は、アダプタを作ってもらって解決した。


26mhタワーにあげた14/18/21/24/28MHzの4エレクワッド(イタリアのPKW社製)、3.5MHz 1λスクエアループ(自作)、7MHz 1λデルタループ(自作)、D-STARレピータに使用しているUHF帯4段フォールデッドダイポール。


自立タワーの基部に立つ横井さん

横井さんのシャックはビルの1Fにあるが、HF機(IC-7100)と、リニアアンプ(JRL-3000F)のフロントパネルセパレートは、得意の技術を活かして、1Fのシャックと6F屋上に設置した収納庫間の約30mに延長している。また、アンテナ切替用のスイッチは1Fシャックにあるが、屋上での調整などの作業中でもスマートフォンのアプリでアンテナを切り替えられるように構築している。


D-STARレピータ(JP1YLK)と、リニアアンプ(JRL-3000F)本体、HF機(IC-7100)本体を格納した収納庫。


離れたところからでもよく目立つ横井さんのアンテナ群
タワートップは地上から50m以上

「中学生の時にアマチュア無線を始めたことが、無線通信機メーカーへの就職、ひいては今の無線通信システムの設計と施工の仕事につながっています。趣味の無線が本業になってしまったわけです」、「リタイアしたらしばらく旅に出たいですね。そして、(OH2BHマルティさんのように)、アフリカの西にあるカナリア諸島にでも別荘を購入して、これからもずっとアマチュア無線を楽しんでいきたいですね」と横井さんは、将来の夢を語る。

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