おきらくゴク楽自己くんれん
2025年9月1日掲載
175Wにパワーアップした太陽光パネル
皆さんこんにちは。軽トラモバイルシャックを製作してから電源は外部からの給電、充電に頼っていたのですが、今年の初めに100W太陽光パネルを採用しました。設置場所は運転席上部の屋根にしています。100Wにしたのはコントローラーセットの特売品を見つけただけで特に意味はなかったのです。セールになっていたので思わず(考えなく)ポチっとしてしまいました。
今までは12.8Vのリチウムイオン電池(230Ah、100Ah)を使っており、使った電力を都度自宅でAC充電器を使って充電していました。太陽光パネルを設置すると小さなパネルでも日中や移動中に充電が可能になり、それまでよりもすこし余裕が生まれたように感じられました。少ない電力ですが太陽光に当てるだけで充電することができ、停めているだけで晴れの日が3日も続けば結構な電力を充電できます。そんな事を繰り返しているうちにこれまではわからなかった事、考えていなかった事に気が付き始めました。
なぜシャックの屋根でなく、運転席上部にパネルを置くのか? という事ですが、これはシャックの保管場所の都合です。我が家でシャック未使用時に保管している場所の屋根の高さが低いので、シャック乗せ降ろしの時にシャック上面部が保管場所の屋根に当たってしまうことがあり、シャック上面部へのパネル取付けは無理と判断しました。そこで仕方なく運転席上部に35°程度の角度をつけて設置しました。
当初の100Wパネル設置状態
角度をつけたパネルが高速走行時の運転席上の気流を整えて、空気抵抗が少し下がるのではないかとも期待したりしましたが、実際取り付けて見ると100Wパネルでは小さくて、空気抵抗の低減効果は限定的な感じでした。
セットのコントローラー
セットになっていたコントローラーは充電の状態を監視することができます。100Wのパネルで太陽の向きに車を合わせれば最大で6A弱の充電電流を得ることができます。電池は12.8Vのリン酸鉄リチウムイオン電池ですので、パネルからの電流が6Aであれば電力は計算では約76.8Wとなります。100Wパネルとありますが、実際に出力が100W出ることはありません。通常6Aを超えることはありませんでした。
パネルスペックでは一日の発電量は300Whという事ですが、おそらくパネルを固定した状態で晴れが一日中続いた場合の数値でしょう。よくある太陽光発電施設のようにパネルが固定されているのとは違い、私の使い方ならパネルを都度太陽に向けることができるのです。工夫をすれば発電量を増やせる事に気がつきました。
まずは車を停める場所です。いつも軽トラックを止めている場所は、日の出から何時間かは陰となってしまう場所です。そのような時間帯にも日が当たる場所に移動します。午後になれば定位置でも日が当たるのでまた移動させます。夕方まで太陽の向きに合わせれば日が沈む直前まで発電を続けることができます。
車と影が平行になれば太陽は正面
車の向きをしっかり太陽を正面に合わせ続けることは重要です。ずれると発電量は減少します。運転席を太陽の正面に向けて停めれば発電量を上げることができます。向きが30°も違うと最大で1.0~1.5A程度充電電流が変わってしまいます。
ひと通りモバイルシャックでの太陽光発電についてわかったところで、もうワンランク上の電力が発電できればかなり実用的なシステムにすることができるのではないか? との考えが出てきました。使っているコントローラーは30Aまでの対応ですので、その範囲ならパネルのみを大きくすることが可能です。100Wパネルは運転席屋根上であればスペースに余裕があります。とは言えよくある200Wクラスのパネルでは幅が広く大き過ぎるので使えないと悩んでいたところ、175Wと言う絶妙な大きさのパネルを見つけたので購入してみました。
関ハム屋外ブース(2日目)
今年も関西アマチュア無線フェスティバル(関ハム)で屋外ブースを確保していたので、それまでにパネルを載せ換えて会場で有り余る太陽エネルギーを回収してやろうと画策しておりましたが、発送元が誤って200Wパネルを送ってきました。知らん顔して使っても良かった(ダメです!)のですが、運転席上に設置するには大き過ぎるため、ちゃんと取り替えていただきました。その為時間が間に合わなくなり、関ハムで有り余る太陽エネルギー回収は中途半端になってしまいました(笑)。
関ハム終了後に届いた175Wパネルに載せ換えしたところ、約35°の角度で取り付けると空気抵抗が少な目のいい感じになりました。
早速テストしてみました。当然ですが今まで超えることのなかった6Aの壁をそれほど強くない日射で突き破り8A以上出ており、充電電力は110W程度に達します。やっぱり大きいことはいいことですね(笑)。見た感じ、正面から上部に駆け上げる空気の流れもスムーズに流れてくれそうになり、高速道路の走行が楽しみになりました。
次ページは「移動体での太陽光発電の考察」
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